固まってしまったはちみつを戻す方法

古くから美容と健康に効果があるとされているはちみつですが、いざ使おうとした時に白く固まっていた経験はありませんか?とろりとしていたはずのはちみつがカチカチに固まってしまうと傷んでいるように感じる方もいらっしゃいますが、はちみつの保存状態が影響して結晶化しているだけなので、品質には全く問題ありません。

とはいえ、結晶化してしまうと使いたい時にすぐに使えず、とても不便に感じるでしょう。今回は、白く固まってしまったはちみつを簡単に戻す方法をご紹介します。

湯煎で溶かす

はちみつを溶かす方法として、まず「湯煎」を思い浮かべる方も多いでしょう。湯煎はお湯を沸かす手間がかかるものの、はちみつ全体をきれいに溶かすことができる方法です。

湯煎の方法は以下の通りです。

1. お湯をはったお鍋にはちみつを瓶ごと入れる
2. はちみつをかき混ぜる

湯煎の場合は、50度前後のお湯をはったお鍋にはちみつを瓶ごと入れます。
その時の湯量は、容器と同じ高さまでになるように注意してください。
また、プラスチック容器など耐熱性の内容器の場合は、使いたい分だけはちみつを取り出し耐熱の深皿に移してから温めましょう。

はちみつは60度以上になるとビタミンなどの栄養素が破壊されてしまうため、50度前後の温度でじっくりと溶かしましょう。
温めることで結晶化している部分が溶けて柔らかくなってくるので、一旦火を止めてお箸やスプーンを使ってかき混ぜてください。
温まっている部分とそうでない部分をしっかりと混ぜてあげることで温度が均一になり、より早く溶かすことができます。

お湯が冷めてきたら再度火を入れ、同じく50度前後まで温めます。完全に結晶化が溶解するまでこれを繰り返し、きれいに溶けきったら常温でゆっくりと冷ましましょう。

はちみつを溶かす際に気をつけるポイントは「温度」

はちみつを溶かす際に気をつけたいことは、はちみつの温度が上がり過ぎないようにすることです。はちみつは60度以上になると酵素やビタミンなどの大事な栄養成分が破壊されることに加えて、味わいや風味も悪くなってしまいます。

結晶化したはちみつは30度前後の温度でも問題なく溶け始めるので、温め始めた後は放置しないように注意しましょう。

まとめ

はちみつは、高温になると栄養成分が破壊されたり、味わいが悪くなったりするため、溶かす場合は温度に注意することが重要です。柔らかくすることで扱いやすくなるので、上手に溶かしてさまざまな用途に利用してみましょう。