はちみつは、温度や保存状態によっては結晶化が起こり、白く固まってしまう食品です。固まってしまっても品質に問題はないものの、湯煎で溶かす等の処理をしないと固くて使い勝手が悪くなるため、できればとろりとした状態を保ちたいですよね。

今回は、はちみつの結晶化を防ぐ方法として3つの簡単なポイントをお伝えします。

はちみつは「温度管理」が肝!

はちみつに含まれているブドウ糖は結晶化しやすい性質を持っていて、最も結晶化しやすい温度は0度~15度前後だと言われています。そのため、冷蔵庫や常温で保管する場合はどうしても温度変化の影響を受けてしまい、結晶化が進みやすくなってしまうのです。

そこで、はちみつの保存方法としておすすめなのが「冷凍保存」。冷凍庫の温度は約-18度に保たれているため、冷凍庫で保存することでブドウ糖の分子の動きが鈍くなり、結晶化しにくくなります。ちなみに、はちみつが凍る温度は-20度前後だと言われているので、一般家庭の冷凍庫では凍りません。

ただし、冷凍庫で凍らせたはちみつは固めの質感になるため、使用方法によっては使いにくく感じる場合もあるでしょう。

振動は、はちみつの敵!優しく扱おう

はちみつに振動が加わると内部に含まれている花粉や気泡に振動が伝わり、結晶化が起こりやすくなります。冷蔵庫ではちみつを保管している方も多いと思いますが、冷蔵庫の中は意外と振動しているものです。また、はちみつが出てこないからといって容器を振って出していると、結晶化が促進されてしまいます。

固まりにくいはちみつを選ぼう

はちみつには、固まりにくいものと固まりやすいものがあります。はちみつは成分の約80%がブドウ糖と果糖でできていますが、ブドウ糖の含有量が多いものほど固まりやすく、逆に果糖の含有量が多いものほど固まりにくいです。

また、水あめが混ぜられているもの(加糖はちみつ)や花粉が取り除かれているものなど、加工されたはちみつも固まりにくいとされています。

固まりやすいはちみつ

天然はちみつ、菜種・ひまわり・うどの花から採れたもの

固まりにくいはちみつ

加工はちみつ、アカシヤ・レンゲ・ラズベリー・リンゴの花から採れたもの

天然のはちみつは風味が良く、おいしく感じますが、固まりやすいと使い勝手が悪いと感じてしまうことでしょう。はちみつを選ぶ時は、そのはちみつが「天然のものなのか」「何の花から採れたはちみつなのか」、この2点に気を付けて選んでみてください。

また、古いはちみつは水分量が減って結晶化しやすくなるので、アウトレット品のはちみつを購入した場合は早めに使い切ってしまいましょう。

まとめ

はちみつを固まらせたくない場合の気を付けるべきポイントは3つありました。1つ目は「温度管理」、2つ目は「保管場所」、3つ目は「はちみつの選び方」です。はちみつが白く固まっても品質には全く問題ありませんが、結晶化を防ぐことでもっと使いやすくなるので、ぜひここでご紹介した3つのポイントを気にしてみてくださいね!